第7章 実践の時間
ーー翌日
今日は月に1度の全校集会の日。
本校舎まで山道を降りなければならないうえ、
E組は他クラスより1番早くに整列する、
他クラスとの差別待遇など、
長々と耐えなければならない
気が重くなるイベントだった。
「そういえば綾乃ちゃん、
昨日ビッチ先生となに話してたの?」
『へっ?あ、キス・・・のこと
わざわざ謝ってくれたの・・・////』
「あ、あぁ・・ホントごめん・・・」
山道を降りる道中、
渚くんに昨日のことを聞かれる。
渚くんも自分から聞いといて
気まずそうに顔を赤らめる。
・・・ビッチ先生と話したのは
それだけじゃないけど。
そんなことを話しながら
やっとのこと体育館に着いた。
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「・・・要するに君達は、
全国から選りすぐられたエリートです。
この校長が保証します・・・が、
慢心は大敵です。油断してると・・・」
校長先生が話しながら
チラッとE組の方を見る。
「どうしようもない、
誰かさん達みたいになっちゃいますよ。」
E組以外の生徒達が一斉に笑う。
「こら君達笑いすぎ!!
校長先生も言いすぎました。」
・・・正直、そろそろ
この茶番にも飽きてくる。
『渚くん、そういえば
カルマくんがいないけど・・・?』
「サボリだって。
集会フケて罰喰らっても
痛くもかゆくもないってさ。
成績良くて素行不良って
こういう時羨ましいよ・・・」
あぁなるほど、
カルマくんらしいなぁ。
・・・居なくて少し安心したけど。