第6章 大人の時間
「えっ・・・と。ねぇキミ達、
せっかくだからビッチから離れてみない?
ホラ、気安くファーストネームで
呼んでくれて構わないのよ?」
「でもなぁ。もうすっかりビッチで固定されちゃったし」
「うん。イリーナ先生よりビッチ先生の方がしっくりくるよ」
「そんなわけでよろしくビッチ先生!!」
「授業始めようぜビッチ先生!!」
ビッチ!ビッチ!と
教室はビッチコールで溢れる・・・
「キーッ!!やっぱりキライよあんた達!!」
怒っているビッチ先生、
でもその光景は最初の時より
全然親しみやすかった。
その時ふと、
ビッチ先生と目が合う。
「・・・そうだ、綾乃ってあんたよね?
ほら一応アレ、謝罪してあげるから・・・
あとで私のところに来なさい。」
『・・・!はい。』
渚くんのことだーー
気にしないようにしてたはずなのに、
あの先生の変わりようを見たら
なんだかそれだけで許せてしまう。
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ーーーそして放課後
ビッチ先生と2人きりの教室にて。
「あんた達が付き合ってるなんて
知らなかったから・・・悪かったわよ。
お詫びってほどでもないけど、
大人の女の攻め方を教えてあげる。」
そう言って、
着ていた上着を脱ぎ出すビッチ先生。
「意味は・・・わかるわよね?」
『・・・えええ!?////』
ビッチ先生の第1回特別授業。
わたしにとって、
とんでもないスキルアップに
なるとは思ってもみなかった・・・。