第6章 大人の時間
『・・わたし、最低だ・・・』
半ば無理矢理とはいえ、
カルマくんに身体を許してしまった。
汚されたわたしだけど、
それでも渚くんの隣に居たかった。
そのためにはーーー
綾乃は覚悟を決めた
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「もう5月かぁ
早いね、1か月」
黒板に書かれた5月の表記をみてカエデが呟いた。
わたしにとっては、早いようで
いろいろありすぎる1か月だった。
あれからカルマくんは
何事も無かったようにわたしに接していた。
・・・時々、不穏な笑みをみせるけど。
わたしも、最初は戸惑ったけど
カルマくんは本当に約束を守っているみたい。
言い方は悪いけど好都合だった。
絶対に渚くんには知られたくない。
たとえまた、
カルマくんに汚されるとしても・・・