第6章 大人の時間
ーーーどのくらい経っただろうか、
綾乃はゆっくりと目を開ける。
「あ、やっと起きた」
カルマくんの膝枕で眠っていたようだ。
・・・あれ、なんでわたし・・
「気失っちゃうくらい気持ちよかった?」
ニヤリと笑うカルマくん、
その瞬間いろいろ思い出してしまった。
そうだ、わたしカルマくんと・・・
ふと渚くんの事が頭によぎる。
気づくと目から涙が溢れていた。
『・・・っ、カルマくんの、ばか・・!』
「俺だけのせいじゃないでしょ?
綾乃ちゃんだって拒否しなかったし。」
『・・・それは、』
無理矢理された行為のはずなのに、
ソレを求めた自分もいた・・気がする。
・・・わたしって、そんなに変態だったの・・!?
「さっきの綾乃ちゃん、
すごく可愛かったよ?」
『!?///
~ッ、もう帰る!!』
顔を真っ赤にして、
慌ててカルマくんから離れた。
カルマくんは呑気に、
またねーとか言いながら
ヒラヒラと手を振っていた。
こんなこと、渚くんには
絶対に知られたくない・・・