第3章 お詫びの時間
〈 綾乃 side 〉
無傷ですんだから良かったけど、
もうあんなことはして欲しくない。
それは渚くんもわかってくれたんだけど・・・
わたしの不機嫌の理由は別にあった。
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家に帰り、すぐさま部屋でベッドに倒れ込む。
『嫉妬、に近いかもな・・・』
渚くんはわたしと似ている。
性格も、クラスでの立場も、
だからこそお互い気になってたんだと思う。
そんな渚くんが、
いきなり遠くへ行ってしまう感じがして・・・
いつかわたしの隣から居なくなっちゃうのかな。
・・・A組のみんなみたいに・・・・。
«ピロリン♪♪»
「・・・あ、渚くんからメールだ」
喧嘩してるみたいで渚くんも嫌だよね、
そろそろ機嫌なおさなきゃな・・・
なんて考えながらメールを開いた。