第2章 暗殺の時間
あれから数日が経って、
わたし達は今の環境にだいぶ適応してきた。
朝のホームルームの時間には
みんなで一斉射撃をしたりしてるけど、
未だに先生に命中させた人は1人もいない。
それどころかあの先生は皆が発砲してる中
出欠をとっているくらい余裕だった。
「殺せるといいですねぇ、卒業までに」
顔色をかえてニヤニヤ笑う先生を見て、
ほんとにこんな超生物の暗殺なんて出来るのか
先が思いやられる・・・
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ーーーーーー昼休みーーー
先生は中国まで麻婆豆腐を食べに行ったらしい。
マッハ20だから・・・10分くらいで行けちゃうのか・・・
わたしはカエデと陽菜乃と一緒にお昼を食べていた。
この2人とはスイーツ好き同盟を組んでるんだ!
「あれ、綾乃
渚どっか行っちゃうよ?」
カエデが指さす方を見ると、
渚くんが寺坂くんグループに連れられて
教室を出ていってしまった。
『ほんとだ・・・どうしたんだろう・・・・?』
「綾乃って渚くんと付き合ってたんだ~」
陽菜乃がニヤニヤしながら言った。
改めて他の人言われると恥ずかしくなる・・・
「ちょっと詳しくしたいんだけど!」
『ご、ごめん陽菜乃!
わたしちょっと渚くんのとこ行ってくる!』
慌てて机に広げていたお弁当を片付けて席を立った。
陽菜乃は「あー!逃げたー!」なんて言ってるけど
渚くんが気になるのもほんとだし・・・
渚くんのところに急ごう!