第12章 一人は好き。独りは嫌い。〜過去篇〜
悪戯にそう言って笑う銀さんを見て余計に恥ずかしさが増す。
まるで私が期待してたみたいじゃない。
…期待なんて、してないもん。
銀時「俺は付き合ってもないのにちゅーするようなマヨネーズ野郎とは違うんでね。」
「べっ、別に期待なんてしてないですっ!!」
銀時「ふーん?ま、そのうちだそのうち。」
「なっ………!!」
完全に銀さんの手の上で転がされてる。私の反応見て楽しんでる。
そしてまた銀さんは自分の胸に私を引き寄せて、の〇太の様な早さで寝息を立て始めた。
本当に一睡もしてなかったのかなって思うと胸が痛んだ。
…でもこの状況だと私の心臓が持たないんですけど。
仕方ない、銀さんが起きるまで私も頑張ってもう一度寝よう。
そう決めたけど夜とは違って寝るのに時間がかかってしまった。
そしてようやく眠りについてからしばらくして、寝室の襖を開け私達が抱き合って寝ている所を新八君と神楽ちゃんに見られたなんてこと、もちろん私も銀さんも知らない。