第12章 一人は好き。独りは嫌い。〜過去篇〜
「アンタは私の子じゃない、住まわして貰ってるだけありがたいと思いなさい。」
叔母の台詞。
私がいる事によって食費や光熱費、勿論お金が嵩む。
決して裕福とは言えなかった叔父と叔母の家庭で、そんな私は当たり前に邪魔者。
小学生高学年になった辺りからご飯は自分で作れと、そう言われた。
片付けも自分でやった。
叔父叔母の子どもには家の中ですれ違う度、舌打ちをされた。
学校も特別楽しくない。
「お前キモイんだよ!学校来んじゃねーよ!」
「お前親事故で死んだんだろ?お前みたいな暗いオーラ出てるやつなんか産んだから死んだんじゃねーの?」
こんな事を言われるのは当たり前。別に痛くも痒くも無いけど。
私だって来たくて来てるんじゃない。
義務教育だから、ただそれだけ。
でもまあ、家でも学校でもこんなのだったらある程度勉強はできるようになる訳で。
成績優秀、学年トップも当たり前だった。