第10章 仲良くお仕事に行きましょう
相葉視点
M「あ!もう こんな時間だ!」
潤ちゃんが大きな声を上げる。
(あぁ もう 八時過ぎたのね…)
N「上の階に行く?」
両手を伸ばして首を回すニノ。
(集合九時だから、まだ時間あるけど…
身だしなみは整えとかないとねー
「翔ちゃん お鬚剃る?」
ドンくらい伸びたぁ)
翔ちゃんの顎に手を伸ばす。
S「髭?」
ゴシゴシ顎を触る翔ちゃん。
(その手があると、触れないじゃ…)
N「あーーばぁさーん」
ニノが俺を呼ぶ。
「はいは-い」(なんですかぁ)
クルンと回ってニノの方に体を向ける。
ニノの声はゆっくりだったけど、目が、なんか怖い。
N「これ 片づけて…」
テーブルに乱雑している箸や皿を指さすカズ。
(撤収ですね「はーいなぁ」やりまーす)
手早く片づけ始まる。
(カズが〝静かに機嫌が悪い〟
なにで損ねた?
大ちゃんにあれからカランで来なかったから、多分目をあけて寝てる…
翔ちゃんと潤ちゃんは仕事してるから、損なうはず無いし…
オレか?
うーん…今朝から、色々試したから、どれだろう…
でも、どれもスリーされてないし…
それなりに反応した、してくれた…)
サンドイッチの皿をみて
(もしかして、もっと食べたかった?)
そんな事を思いながらシンクに皿を運ぶ。
(さすがに洗うのは無理かな…)
備え付けの食洗機に並べる。
N「おいて行くよ」
ニノが俺に言う。
「あ!(もうぉ?)待ってよ!今から食洗機(スイッチ)入れるから!」
急いで全部入れて、扉を締める。
洗剤とかわかんないから、なにもいれずに、スタートボタンを押して扉に向かって走る。
「あっ(潤ちゃん)ニノは?」
扉の所に立つ潤ちゃんに声をかける。
M「とっくに」
扉をもってない方の手の親指が動く。
(もう!『待って』って言ったのに!!)
廊下に出る。
(今の自分が、どんな状況かわかってるのか!)
ニノの背中探す。
バタン!っと扉が閉まる音がした。
(あ… 潤ちゃん置いてきた…)
振り向くと潤ちゃんが携帯をポケットにしまっている。
(良かった一緒に行くんだね)