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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第18章 登場のシーン


二宮視点

M「みんな ちょっといい?」
 潤くんが呼ぶ。

「ん なに?」

M「さっきのヘリの立ち位置にもう一度行ってくんない?」


「もう一度 歩く?」
聞き返す。

M「うん」
 潤くんが頷く。

(歩く あそこから…

 最初のプログラムを計算した時の秒数は…)

日本でのコンサート会議の内容を思い出していると



S「何が引っかかるんだ?」
 翔さんが俺と潤くんを交互に見ながら聞いてきた。


M「降りてからのタイムがねぇ 少し…」
 潤くんが周りを見回しながら翔さんに返事をする。

S「あぁタイムね わかるわかる」
 小さく頷く翔さん。


(これなら話は早い…)


浜地「二宮さん…」
 浜地が俺に声をかけてきた。

振り向くと「すみません」と言って一枚の紙を差し出す浜地。


受け取った紙は両面とも“何も書いていない無地のコピー紙”だった。


「・・ん わかった 処分しておいて」
紙を浜地に返す。


浜地「分かりました」
 すっとカメラに映らないようにステージから降りていく浜地。


S「そしたら もうちょい 早くでても よかった?」
 顎を上げ気味で潤くんを見ている翔さんがちょっと困った顔をする。


(おっと 私は 本業をしないとね でも 話聞いてなかった…

 あの感じなら…)
「撮っている」
側に立つ密着のカメラを指さす。


 一斉に注目されビクッと肩を揺らすかわもっちゃん。

「映像で確認しながらの方が 詰めやすくない?」
指差してながら言う。




S「確かに」
 翔さんがハンディカメラを見てポンと手を叩いた。


M「映像!みんなで見るから用意して!!」
 スタッフに声をかける潤くん。


スタッフ「はい」
 スタッフが走り出す。


M「翔くん ブースに行こう!」
S「おぉ」
 潤くんと翔さんが駆け足でブースの方に向かう。



あちこちで ホッとした顔をするスタッフ達。



(あら…喧嘩にでもなると思ってる人いたんだ…

 確かにちょっと 空気を固める二人だけど…


 我々は仲良しこよしのお遊戯するわけじゃないんです

 意見はきちんと話し合わないと…

 そこんとこ 履き違えないでくださいね)

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