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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第15章 三人で…


松本視点

バタバタ翔さんが走って出て行く。

「行ったね…」

A「すごい勢いだったね…」

N「これでいいね…」

 勢いよく出て行った扉の方に向かって呟く俺を含めて三人。


(うん。あの二人はこれで、元に戻る…と思う…)


「じゃ、食事をテーブルに並べようかな」
ベッドから立ち上がってキッチンに向かう俺。

(ここ(ベッドの上)にいつまでもいると、ニノに悪いもんな!)


A「早くない?」
 相葉くんがついて来る。

(おいおい。ニノ一人にするきか?)


「何しに来た?」っと聞く前に、相葉くんがキャビネットの引き出しを引き出していた。


(ああ、手伝ってくれるのかぁ)


「何もなかったらぁ♪直ぐ来るよ!」

A「そうだね。翔ちゃんって晩御飯命だもんね。」
 ビニール袋に入っている割り箸を束で持って笑っている。


(まぁ、普通そう考えるよな)


「今日は飲みたい♪の方かもよ」

A「確かに♪リハ中も色々口に入れてたもんね。」


ブー
 来客のブザーがなる。


A「はいはい!」
 扉の方に行こうとする相葉くん。


(翔さん達?

スンっ

 …な、わけないね)


「ああ。いいよ俺が出る!」

(相葉くんが出ると、後々大変だ…)

A「え?なんで?」
 非常口のマークのような形で止まっている相葉くんが首を傾げる。


「相葉くんはニノの傍にいて♡」
ニコッと笑って言う。

A「え!いいの?」
 パッと花が咲いたような笑顔になった相葉くん。

(なんだよ。その笑顔。
 コンサートの時よりいい顔してるぞ!)

「その方が俺が動きやすいし」
ポンと肩を叩いて扉の方に向かう俺。

(心疲れのニノの為にもね♪)


A「うん。じゃ『ニノちゃん』の所で待ってる♪」

(なんだよ、そのニノちゃんって…素直になれって言ったら、デレデレかよ…)
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