第2章 キャスト決定!
澤「とりあえず、読んでみるか。
他の配役は、その後決めよう。」
いつ間にか大量に印刷された台本を抱えて
そう言った。
さすが、仕事が早い!
澤「一年生も来い。奥から椅子持ってきてー!」
指示もテキパキ。
我らが母ですね!
机を並べて、椅子を差し込んで。
とりあえず置かれた椅子に自由に腰掛ける。
そら「仁花ちゃん、るなちゃん!おいで!」
一年の時、知らない男子に囲まれてるとこを、
潔子さんや、華さんが助けてくれた。
2人とも結構困ってるように見えるし、
声かけても大丈夫だったかな……?
私の方をすぐ向いて、小走りにこっちに来る。
谷「ありがとうございます!えっと……」
そっか、私の名前知らないんだ。
そら「2年の池田 そら。
これからよろしくね!」
2人に手を差し出すと、おずおずとその手をとった。
2人とも小さく宜しくお願いします。と言って、
優しく手を離した。
椅子を引いて施すと頭を下げてそこに座った。