第3章 サンドイッチ
「ほんと、何なのよアイツ。意味わかんない」
私は無心で歯を磨く
「お姉ちゃんさっきから歯、磨いてるよ」
「何かあったのかしら」
「そういう年頃なんじゃないのか」
後ろから心配そうに見つめる家族
私はそれを無視しながら黙々と歯を磨く
大体あの山田涼介ってやつ偉そうに
私はあんたの思い通りには行かないんだから
あ、でも
「Yシャツ大丈夫だったかなあ」
汚してしまったのは私が悪いし
おわびしないと、、
って、何考えてるんだ私
あんな奴のYシャツなんてどうでもいいじゃん
もうこれから先関わることないんだし