第1章 マスカレード from voice
*Satoshi side*
30分くらいかけて
海辺を回ったドライブも、
もう終盤。
そろそろ見覚えのある
俺の家の近くの道に。
「じゃ、そろそろ家、入ろっか。」
このドライブで、
初めて翔くんが口を開いた。
最後にぐるっと
マンションの周りを
一回りすると、
遠回りして駐車場に入る。
俺は車持ってないけど
こうやってメンバーが
来てくれたりするから、
一つ、取ってあるんだよね。
その駐車場に入り、俺の部屋に。
「はー。腹減った…。」
俺の言葉に、
翔くんの目が光った。
「俺は、智くんが食べたい。」
そう言って俺は
翔くんにお姫様だっこされ、
ベッドに連れて行かれ
組み敷かれたことは
言うまでもない。
でも、今までで一番幸せだったかも。
あったかかった。
今までで一番の
誕生日だったよ?
ありがと。
翔くん。
end…♡