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Hauoli la hanau【気象系BL】

第3章 ずっと、君のそばに。





「翔さん!」




いつものように
電車に揺られながらの出勤途中。

見慣れた顔の幼なじみ、もとい
同じ会社の後輩に会った。


「ニノ、今日早かったんだね。」

「いや、たまたま早く起きたから
 一本早い電車に乗れて。」


いろいろと喋りながら電車に乗ってると、
あっという間に
もうすぐ会社の最寄り駅、
というところまで来た。

いつもスマホでデジタルの新聞を
読みながら乗ってると、
駅までの時間が
とてつもなく長く思えてくるけど、
ニノと喋ってるとなんだか早く感じた。


「翔さんって、いっつもこの電車?」


「あ、うん。大体これ。」


「じゃ、俺もこれから
 一本早いのに乗ろっかな…。」

ニノが微笑いながら言う。


「なんで?」


「え?だって
 翔さんと喋りながら乗れるじゃん。
 翔さんと喋ってるの、楽しいし。」


「え?そう?」


「ふふっ」

ニノが意味深に笑う。

…何のこと…、だろ。


「翔さん?ほら、閉まっちゃう!」

ニノの焦った声に顔を上げると、
電車は会社の最寄り駅に。

危うく、もうすぐドアが閉まるとこだった。


「もー。何ぼーっとしてたの?
 乗り過ごして遅刻するとこだったじゃん。」
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