第2章 Frohe Weihnachten
「ねえ、翔ちゃん…。」
お!雅紀がやっと喋った。
「なに?」
「ニノと買い物行ったでしょ?」
そ、そこ?
「行った…、けど…?」
「何で俺に言わなかったの?」
そ、そこぉー!?
「え、だ、だって…。」
「…ニノと浮気したかと思ったじゃん…。」
目から一筋の涙が流れ出てくる。
…そ、そんなに心配させてたの?
雅紀をそっと抱き寄せて、
そのまま、ずっと抱きしめる。
「……ごめんね、雅紀。
そんなに心配させてるとは思わなかった。」
雅紀がこっちを向いて、
そっと笑った。
「じゃあさ、結局雅紀に
プレゼントもあげられなかったし、
今度一緒に買い物がてら買ってあげる。」
「うん!いいよ、そうしよう!」
態度がコロコロ変わる…。
よくわかったのは、
ゲンキンなやつだって事だよ…。