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As well be hanged for .....

第2章 出会いは唐突に 契約は慎重に



「ぼっちゃん。横やりを入れて申し訳ありません。」
「なんだ。」
「彼女、早くしないと死んでしまわれますよ?」

少年の背後から、闇に浮かびがる大人の姿。
虚ろだった少女の視線が不意に、血の様な赤を掴む。
闇に浮かぶ少年と大人の瞳。
真っ赤な、血の様な、赤だ。

「おい。聞いただろ。するのか、しないのか?しなければ死ぬし、するにしても早く決めないと死ぬ。」

理不尽だ!!

「契約、する。」

こくり。と少年が頷いた。
すると、唐突に少女の視界に景色が戻ってくる。
まず、夜空に登る月が見え、高いビル、汚い狭い路地、数人の死体、血にまみれた自分の腕、最後に少女を覗きこむ赤目で隻眼の少年。

「わかった。安心して眠れ。」

少女は思い出す。
仕事をしていた事を。
そして、その仕事が失敗しそうだった事を。

「セバスチャン。後を頼む。」
「はい。かしこまりました。」

いったい、なにが起こったのだろう?




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