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voice【気象系BL】

第4章 楽園


だんだん登る系の
高さのあるアスレチックや
池の上を通る、スリル満点の
ターザンロープなんかも出てきて
もう翔ちゃん、顔真っ青です(笑)

「雅紀、ちょっと待っ、ねぇ。
 こっ、怖いんだってば」
「大丈夫だって落ちないから。
 落ちたら俺が手つかんであげるよ」
「とりあえずちょっと待ってっ。
 …うわぁ!」

網目状になっているロープが
屋根型になっていて、
それを登って、
屋根の反対側から降りるアスレチック。

翔ちゃんが足を踏み外し
落ちそうになったところを
ギリギリで手をつかむ。
翔ちゃんの手は
これでもかってほど
手汗でベタベタしてて、
しかも小刻みに震えてて。
本当に怖がってるって感じ。

…怖がりようはまるで子供だけど
翔ちゃんだって体格は大人。
自分と同じぐらいの物を
腕1本で支えるのはそろそろキツい。

「俺もファイト一発のCMみたいに
 引っ張り上げられるわけじゃないから
 そろそろ自分でどうにかして…!
 この高さなら飛び降りれるから!」

今にも気絶寸前の翔ちゃんに
そう叫ぶと、
たかが20センチやそこらのところを
ロープに足かけて、ゆっくり降りていった。


「ごめん、雅紀!」

手を合わせて、笑ってそう俺に謝るけど、
「やべぇ死ぬとこだった…」って恐怖感が
俺にも伝わってくる。
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