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voice【気象系BL】

第1章 MUSIC


*Kazunari side*

「かーずっ!食べよ!」

ただいま、学校の昼休み中。


まず、俺は3年2組の二宮和也。
そして、今俺に声をかけたのは
3年1組、相葉雅紀。
俺の小学校からの幼なじみ。


雅紀とはいっつも昼休みに
お弁当食べてて、
こうやって雅紀が俺のクラスに来て
屋上で食べる。


「今行くから!」

リュックから急いで弁当を出して、
雅紀の所に走る。


俺より少し高い背で、
ふわっとしたちょっといい匂いのする髪。
顔も整っててイケメンで、
こっちを向いて笑う姿は
ほんとにカッコ良くて、
周りの女子をキャーキャー言わせて。
バスケの試合、
あの顔でダンク決められたら
男の俺でさえドキッとしちゃうくらい。
…やべっ、俺彼女いるんだった。
で、雅紀はそれを素でやってて
自分がやってること分かってないから
ちょっと困るんだけど。


そんなことを考えながら歩いてると、
雅紀に「どした?」って言われて。
その顔がまたもー、カッコ良くて。
好きになっちゃいそう。
…でも、俺も男で、雅紀も男。
俺なんて彼女もち。
そんなことはないって。
気のせいだって、思っておこう…。
「ううん?なんでもないけど?」
そう言ったあと笑顔を見せる。
まさか雅紀のこと考えてたなんて
言えないからね。
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