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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第22章 friendship


ー潤sideー


わざわざ空けておいてなんて言いながら本人は来ないなんて。


相葉くんは…余程このDVDを俺に見せたかったんだろうか。


「ん…」


テレビに写し出されたのは…デビューしてからの俺達の…プライベートな映像や写真が写し出される。
バックには…嵐の曲が流れてて。


その全てが…公に出てない、本当にプライベートの…スタジオやロケ先で誰かが撮ってた映像や写真。


翔「若いね…」


「うん…」


その全てが…いい笑顔で…楽しそうな表情だった。
見ながら…時代背景が脳裏に浮かぶ。


「これ…付き合い出した位かなぁ」


翔「うん…1ヶ月位?」


その頃から…写真や映像は俺達が寄り添ってる映像になっていった。


少しずつ…映像は大人になっていく。


そしてパッタリと…ツーショットが無くなる。


………俺達が…別れた頃だ。俺は…直ぐに真央と…。


そして暫く経って…再び寄り添う写真。
ヨリを戻したこの頃から…安定した大人のカップルの様な雰囲気になっていく。
そして月日は流れ…。


翔「あ…」


純白のタキシードに身を包んだお腹の大きな翔。
そして黒いタキシードで隣に立つ俺。


『おめでとうー!』


カメラマンのにのの声がする。


人生で1番…いい笑顔だ。


和『きったないなぁ。泣くのはいいけど鼻水拭きなよ』


雅紀『ぐずっ…だっでぇ…。うでしいんだぼん…ずずっ』


和『だから汚いってば』


智『ははっ』


「くくっ…そういやあったな…相葉くんなかなか泣き止まなくて…」


笑いながら隣を見ると…楽しそうに微笑む翔の姿。


そして…また月日は流れ、画面は病院の一室になる。


………太陽が産まれた時だ…。


俺が笑顔で翔に寄り添い…その翔の腕の中には産まれたばかりの太陽が居た。


翔「………太…陽…」


その瞬間、翔の瞳から大粒の涙が溢れていた。
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