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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第21章 wound


ー智sideー


翔くんの事件があったその日から…おいら達は触れ合う事なく生活してきた。
何となく…かずがそういう事避けてる様な…そんな気がしてた。


おいらのせいで…かずをそんなに思い悩ませてたなんて…。


和「あっっ…あぁっっ…さとしっ…」


腰を打ち付ける度に…かずの中が強く締まる。
おいらの腕の中で…かずは可愛く泣いていた。


思いを爆発させて…おいら達は無我夢中で愛し合った。


相葉ちゃんも言ってた。
こんな時だからこそ…余計に大切な人への想いが溢れてしまうんだって。


「かずっっ…も、イく…」


和「さとっっ…俺も…」


繋いだ手を強く握りながら、おいらは一層強く腰を打ち付けた。


和「あ、駄目イくっっ…あぁっっ!!」


「かず…!」


かずの腹に溜まりが溢れ、おいらはかずの中で…絶頂を迎えた。


「はぁっ…はぁ…」


和「ん…さとし…」


「ごめ…ちょっと激しかったか」


和「ん…へーき…」


とろんとした目でかずは微笑んだ。


「可愛いな…おいらの奥さんは…」


汗でおでこに張り付いた前髪を撫でながら、おいらはゆっくりとかずから抜けた。
そのまま横になりかずを抱き締める。


和「さと…」


「ん?」


かずが…おいらを見上げてくる。


「どうした?」


和「本当に…俺達が出来る事…ないかな…」


「………」


和「翔さん…辛いのに…」


「………今はないよ」


和「………」


かずの目が潤む。
それをおいらは親指で拭った。


「今はね。今は…きっと松潤しか駄目だ。松潤じゃないと…翔くんの心は…溶けないよ」


和「………」


「翔くんの心が溶けたら…その時は…おいらやかず。相葉ちゃんで…元気付けてやろう。きっと…おいら達にしか出来ない事…たくさんあるよ」


和「俺達にしか…出来ない事…」


「うん。今はそれが何かは分かんねぇけどな。きっと…笑顔でいつも通りに馬鹿話してワイワイやるのが1番なんじゃねぇかな。それまで待ってよ。今は…最愛の旦那さんに…任せてさ」


和「うん。さと…ありがと」


「何もしてねぇよ。さ、もう寝ようか」


和「ん」


その夜…久し振りにおいら達は正面から抱き合って眠りについた。
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