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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第15章 1番大切な人


ー雅紀sideー


「お疲れ様でしたー」


『志村動物園』の収録後、俺は楽屋へと戻った。


いつもより早い時間に収録が終わり今日はこれで収録も終わり。


「どうしようかなー…風間と飲もうかなー…」


最近独りになると…彼女の事ばかり考える自分が居る。
あまり独りになりたくなくて、知り合いを誘って毎日の様に深夜まで飲む事が多かった。


「あれ?翔ちゃん?」


携帯を開くと翔ちゃんからの着信とメールがあった。


『仕事終わったら連絡下さい』


何かあったのかな…。


俺は着替えながら翔ちゃんに電話を掛けた。


翔『もしもし相葉くん?』


「翔ちゃん?何かあった?」


翔『うん。今ジムに来てるんだけどさ…潤に迎え頼むつもりだったけど来れなくなって…』


「そうなの?いいよ今から行くから。マネージャーにそのまま連れてってもらうよ」


翔『ありがとう助かるよ。今度何か奢るから』


「了解。どこのジムだっけ?」


翔ちゃんに場所を聞いた後、俺はマネージャーと共に翔ちゃんの待つジムへと向かった。





「もしもし着いたよー」


翔『ごめん相葉くん。ちょっと荷物が沢山あってさ。ロビーまで来てくれる?』


「え?………うん、分かった」


ジムで荷物が沢山って何だよ…。
疑問に思いながらも俺はジムの中に入って行った。


「翔ちゃーん…」


ロビーにたどり着きウロウロするけど翔ちゃんの姿はなく。
そのまま佇んでいると奥から足音が聞こえて来た。


「翔ちゃん?」


振り返るとそこには…


綾香「マーくん…」


「………え?」


あやちゃんと一緒に翔ちゃんも出て来た。


「何で?え?」


翔「ごめんなこんな小細工して。でもどうしてもちゃんと2人に話をしてもらいたかったんだ」


「………」


翔「俺車で待ってるから。あ、このジムもう閉まってる時間だから安心して誰も居ないからね。じゃ」


「翔ちゃん…何で…」


翔「男見せろよ。相葉雅紀」


俺の方をポンと叩き、翔ちゃんは出て行ってしまった。


ジムのロビーに俺とあやちゃんだけが取り残された。
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