第3章 〜一味との時間〜
エミリは既に寝息を立て始めていた。
その寝顔を見て少しドキリとしたのはなぜだろうか?
ル「…?」
ルフィはこの時自分がドキリとしたことを深く考えなかった。
気のせい、程度にしか。
そしてエミリに優しく布団を掛け、何の躊躇いもなく自分もベッドの中に潜り込む。
ル「……」
ただ、何となくエミリの方を向いて寝るのは落ち着かなかったためエミリに背を向けて寝ていたが。
‐翌朝‐
エ「んー……、ん…?」
朝、エミリは自分のものと違う布団の動きにより目が覚めた。
エ(あれ?昨日どうしたんだっけ…?ルフィさんと話してて眠くなって……。あ、そういえばルフィさんがベッド貸してくれたんだっけ)
昨日のことを思い出しながら意識を覚醒しようとしたとき、ふと自分のものじゃない声がすぐ隣から聞こえた気がした。
ル「んん……」
エ(ルフィさんの声、何ですぐ隣から…)
声の聞こえた方向に首を動かしてみると、すぐ目の前にルフィの寝顔があった。
エ「…?…………っ!!!!??」
状況を理解した瞬間、寝ぼけていた脳が一気に覚醒した。同時に顔に熱が集まっていく。
エ(待って待って待って…!!!何で私とルフィさんが同じベッドで寝てんの!?と、とりあえずルフィさんが起きる前に布団から出ないと……)
エ「なっ…!!?////」
布団から起き上がろうとしたが、布団の中でルフィが自分に抱きつくような寝相で体に腕と足が乗っており身動きが取れない。
しかも寝てるのに力が強い…!!どうしよう……。
ル「んん〜、メシ〜〜…」
ご飯を食べる夢でも見ているのだろうか、自分に抱きつく腕と足の力が強くなり、体ごとルフィの方に引き寄せられた。
エ「〜〜〜っ!!?/////」
視線を上げるとすぐのところにルフィの顔がある。
おまけにルフィの胸板と私の顔との距離はあと10cmくらいである。