第3章 〜一味との時間〜
みんなに促され席に着く。が、初めて見るサニー号の内部に興味を引かれてさっきからキョロキョロと落ち着かない。
エ(すごい…ライオンちゃんの中ってこんな風になってるんだ。あ、すごい!船の中に水槽まである!!)
フ「どうよお嬢ちゃん、俺の造ったスーパーなサニー号は」
エ「え!これ全部フランキーさんが造ったんですか!?」
フ「そうともよ」
エ「すごい、流石です!!尊敬します!!!」
フ「だろ?スーパーー!!!」
サ「何はしゃいでんだ?ほら、メシ出来たぞ」
エ「わあぁぁ……!!!」
目の前に並べられた美味しそうな料理の数々に思わず感嘆の声が漏れる。
エ「私、一度でいーからサンジさんの作った料理食べてみたかったんです…!!おいしそう!!!」
サ「え、そうなの!?いやーなんか照れるなぁ」
ル「んー、もう待てねぇ!いっただっきまーす!!!」
ルフィが突然、弾かれたように口に料理を放り込み始めた。
それに合わせるようにみんなも料理に手をつけ始める。
エ「い、いただきます!」
一番近くにあったスープに手をつける。
エ「っ!!おいしい…!!!」
サ「そうかい?よかった!」
ナ「エミリちゃん、気をつけた方がいーわよ。いつルフィが手を伸ばして料理取られちゃうかわからないから」
クスリと笑いながらナミさんが教えてくれた。
エ「え、そうなんですか?」
ナ「えぇ、ブルックが仲間になったときもルフィに取られたの」
エ「わかりました…!」
だが、いつまでたってもルフィが自分の方に手を伸ばしてくる気配がない。
仲間になったわけではないから当然と言えば当然のことだが、ナミとしてはどうも納得がいかなかった。
程よくして食事も終わり、寝る場所を何処にしようか考えながらマストに腰掛けていると、丁度ドアから出てきたゾロと目が合った。
そういえば、サニー号に来てからゾロとは一度も言葉を交わしていなかった。