第54章 想いを伝えて!スッキリチャレンジ!
1時より少し前、私はチョロ松くんのクラスがやる出し物を見るため体育館へきた。そこには、
「あっ、ほらこっちこっち!」
と女の子が座っており、手招きし私を呼んでくれた。空けといてくれた席へ座り、
「女の子いたんだ」
と声をかける。
「だって想いを伝えてとかめっちゃ面白そうじゃない? あっ、ちなみにね、松野くんたち六つ子は強制参加らしいよ」
とコソッと耳よりな情報を教えてくれた。私はその時、
(六つ子……おそ松くんもなんか言うのかな)
なんて考えてしまった。そうしているうちにチョロ松くんが舞台袖から出てきた。