第43章 松野たち、偶然の再会

　コンビニに着く。

（あっ、そうだ）

　私の買いたいものは既に決まっていたのでレジへと並ぶ。何も持たずに並んだ為、

「えっ、何買うの？」

とおそ松くんは慌てる。私は、

「えっ、肉まんだけど？」

と言った。おそ松くんは、

「そんな安いのでいいの？」

と話してくる。

「まあ……じゃあおまけに……」

と言い私はレジ横に置いてあった小さいチョコに手をつけた。

「これも」

とおそ松くんの手に渡した。その拍子に少しおそ松くんと手が触れる。チョコを置いた後、すぐに引っ込めた。がおそ松くんは気づかずに、

「そんなんでいいのかよー。もう少し頼ってくれてもよかったのに」

と少しふてくされている様子であった。この時、私だけ自意識過剰になっていたのかもしれないと思った。