第7章 2次試験・後編

相手は3人。


刺青をした刈り上げ頭の男。

ヒョロヒョロとしたボサボサ頭の男。

琥珀色の髪を２つに結い上げた女。


「うーん…難しいね」


3人共、それなりの強さはある。


念や武器が使えない私達は誰と戦うのが効率的か考えて選ばなくてはならない。


自分の性質と合う人を見極めることが重要だろう。


「あたしは彼女とヤりたいなぁ」


ジッと期待の籠った眼差しで見つめられる。


「別に構いませんけど」


正直、女である私が男の力に勝てるかというのが不安だった。


「団長は真ん中のボスね。

俺はその隣、リアは彼女。

それでもいい？」


「あぁ」


「ええ」


「決まったよ」


「最初…僕」


弱々しい声と共に1歩前に出た。


「じゃ、俺だね」


「始めても…いい？」


「いつでもどうぞ」


シャルが頷くと同時に彼は森へと姿を隠した。