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【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜

第7章 2次試験・後編


「口を挟まずに聞いてくださいね。

話の腰を折られるのは嫌いなので」


前置きをしてから話し始める。


「これは一般的にはあまり知られていないことなのですが。

超長期刑囚の中でも特に異質、というより犯罪傾向の進んだ者は通常の受刑者とは異なる刑務所に振り分けられるんです。

1つは死神、1つは獣。

生き物の死に対し強い執着、あるいは残酷なことを行った者は死神刑務所へ。


生き物を殺すことに快感を覚え、己の欲のままに非道な行いをした者は獣刑務所へ。

そう振り分けられるのです」




ここで一息置く。


「死神の道には極悪非道者が。

獣の道には殺人中毒者、もしくは快楽殺人者が。

そんな風に私は考えます。

といっても、そういう知識しか私にはないんですけどね」


こういう方向にしか考えられないのが私だ。


そういう風に造られた、所詮は人形なのだから。


身体は人間、中身は空っぽ、心は…奪われた。


これを人形と呼ばずしてなんと呼ぶのか。
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