【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第5章 2次試験・前編
「100キロか…。
俺は別に大丈夫だけどリアちゃんは?」
「ちゃ、ちゃん付けなんて止めてくださいよ。
私のことは呼び捨てで構いませんから」
慣れない呼ばれ方に背筋がむず痒くなる。
「あ、ごめん。
じゃあ改めて聞くけどリアは大丈夫なの?」
「自信はありませんけど努力するつもりです」
体力に自信がないのは事実。
オーラの絶対量や薬に関しての知識、戦闘の援護なら多少の自信はあるけど。
体力や腕力といった戦闘面に自信はない。
むしろ不安がある。
「でもシャルナークさんにご迷惑はかけませんから。
無理だと分かったらどうぞ置いて行ってください」
人の脚を引っ張るのは好きじゃない。
「そっちこそさん付けしなくて良いってば。
なんかくすぐったい」
おかしそうに笑う。
「出来るだけ努力します。
癖なので…」
「ふーん、じゃあ敬語も癖?」
「はい」