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【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜

第28章 内緒の涙


少なくともシャルは私のこと理解してくれてると思ったのに…。


「私のこと…そんな目で見てたんですね…」


目頭が熱くなり、視界が涙で霞む。


「今は、今の私はシャルしか男として見てないのに…。

私は人の気持ちを弄べる程、良く出来てないっ」


バッと顔を上げ、拘束が一瞬緩んだ隙をついて必死にシャルの胸板を押し退けた。


「っ、リア!」


制止の声に耳を傾けることなく、ただひたすらに走り続けた。


がむしゃらに、シャルよりも遠くへ…。





















何も考えずに走り続けていたら、小高い丘に行き着いた。


ここ…今日シャルと偶然会った場所だ。


でも今は1人…なんだな。


1人きりだということを実感すると、止め処なく涙が溢れ出して止まらない。


「っ…ひく…っ…」


悲しくて、ただ悲しくて。


溢れ出る涙は止まることを知らない。

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