第24章 三ツ星ハンター

「団長！ちょっとこれ見て？」


シャルが数枚の紙を片手にクロロさんの元へと駆け寄る。


「どうした？」


「矢紬の秘宝の正体が分かったよ。

これその資料ね。

矢紬の秘宝は紬の布で編まれた、矢をも防ぐ頑丈な着物らしい。

現在保管されているのは西イブラ共和国の王のとこ。

売るなら時価2億ジェニーはくだらないんじゃないかな」


「着物か…得に興味はないな」


「うん、俺も。

秘宝って言うからどんなお宝かと思ったけど、着物じゃあね」


「これは狙う価値なしだな」


「そうだね。

それよりリア、どうしてリアのライセンスだと資料見れたの？」


「単純にライセンスの違いですよ」


「違いって？」


「シャルやクロロさんは裏ハンター試験をパスしたプロハンターです。

私の階級はその上にある三ツ星ハンターなんです」


「三ツ星？」


「そんなに若くして、か？」


「私は異例中の異例ですよ。

皆が皆なれる訳ではありません」