• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜

第19章 決行


「会う人ぜたいワタシのこと怖いとか、不気味言たよ。

怖がらないのお前が初めてね」


「私は正直、クロロさんの方が恐ろしいと感じましたけどね」


怖いじゃなく、恐ろしい。


「団長が?」


「ええ。


本当は計り知れないぐらい強くて、殺しに対して執着があると思うのに。

それを一切感じさせないんですよ。

怖くないのが怖い。


普段から怖い人なら少しは警戒しますけど、怖くない人にはそれが疎かになってしまうんです。

どうしても油断しそうになります」


「…ま、確かにそうね」


少しの沈黙のあと、答えてくれた。


「お前、そういう経験あるか?

怖くない相手に油断した、そんな経験が」


「!」


ピク、と身体が強張るのを感じる。


「やぱりね。

でも蜘蛛は皆訳ありよ。

別に話す必要も、気にする必要もないね」


興味なさそうに告げた。


「鋭いですね」


「そうでもないよ。

人殺しは怖くない言てたね。

どうして怖くないか?

普通皆怖がるよ」
/ 293ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp