【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第1章 異質な華
「そっちの方が面白いじゃないですか」
リアは面白い、楽しい、刺激、を追求する癖がある。
「オレには到底理解出来ぬな。
リスクにしかならん」
「明後日には連絡を入れなくてはね」
リアの口元が楽しそうに歪む。
「それまではどうするのだ?仕事でもするのか?」
「当然でしょう」
私の仕事は薬を作り、それを売ること。
元来の薬では得られない効果がある。
「どの依頼を受けるのだ?」
「そうですね…」
携帯のメールを開きながら考える。
依頼の数は60件程だった。
月に10件は必ず来るのだから、まぁ妥当な数字だ。
時間的に見てかなり頑張れば不可能なこともないが、いつも依頼全てを引き受ける訳ではない。
顧客と作っても良い、そう思った人だけだ。
よってくだらない依頼はその場で削除する。
“ 依頼するのは自由だが引き受けるのはこちらで選ぶ。
引き受ける場合は返信を、引き受けない場合は何もしない ”
そういう風になっている。