【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第1章 異質な華
「外まで送るかの?」
「間に合ってます」
「試験は3日後じゃが、1日前に連絡をくれ。
一応伝えなきゃならんこともある」
「ええ」
ネテロさんに返事を返すと、イトと共に光に消えて行った。
この光こそ刑務所の出口へと繋がる通路なのだ。
「試験を受けるのか?」
「いいえ、審査する方よ」
そこから刑務所をあとにするまでの距離でハンター試験のことを説明した。
「「ご苦労様でした」」
看守に見送られ、刑務所を出た。
外へ出ると眩しく輝く太陽の下、リアの雪のように白い肌が照らし出された。
「しかし3日後とは急過ぎではないか?」
胴回り50センチはあろう身体をものともせず、リアの隣を滑るように歩くイト。
歩く、という表現が正しいかどうかは不明だが。