第3章 間違い
4月 烏野高校に入学して、中学から続けているバレー部に入部した。
今では俺たちは仲は良いけど、入部当初からそうだったかと言われるとそれは違う。
入部した当初、俺たちは仲が悪かった。飛雄と蛍特にそうだった。
俺は、特別誰かと仲が悪い訳ではなかったが、良い訳でも無く、というか俺が勝手に苦手意識を持っていた。
俺は、バレーを部活と割り切っている。
だから、翔陽の様な一々本気になるのを馬鹿らしく感じていた。
しかし、蛍の様な本気になることから逃げてるやつもすきじゃなかった。
序でに言うなら蛍の嫌味や挑発も好きじゃない。
なら飛雄はどうか、と聞かれたらこれも然りだ。
俺のポジションは一応MBだから、スパイカーに合わせられないセッターは嫌いだ。
忠は、他の一年の中ではマシな方だった。
マシなだけで、仲良くなろうとは思はなかった。
まあ、そんなこんなで入部そうそうに俺は「あ、これは駄目なやつだ」と思い、取り敢えず関わらない様にした。しかし、同じ部活の同級生。完璧に関わらないは無理だったし、というか主将が俺たち一年に仲良くする為に一緒にいることを言い渡した。
そりゃあ最初は嫌だった。でも、今じゃ、そんなことを言ってくれた主将に感謝をしてる。
多分、主将があの時、あんなお達しをくれたから俺たちは仲良く出来てるし、勘違いしたままで終わらなかった。