第7章 告白
〜同時刻、白ひげ・シャンクス〜
白)「おめぇに娘がいたとはなァ…」
シ)「誰にも知らせてねぇよ
親父がこんな奴のせいでクレアが狙われても困るしな」
シャンクスは静かに杯を呷ると白ひげの杯に酒を注ぐ。
白)「クレアは渡さねぇぞ」
シ)「…はあ
だから早めに会いたかったんだが…
クレアまでここ気に入ってるしな…
ま、これ以上嫌われたくねぇから引き剥がす勇気もないんだが」
シャンクスは笑い声をあげるも、しばらくすると真剣な表情で白ひげを見て、頭を下げる。
シ)「…クレアのこと、頼んだ」
白)「誰にもの言ってんだこの若造。
それに息子達がえらく気に入ってるからなァ
全員で守るさ」
白ひげが杯に注がれた酒を飲みほすとシャンクスを見る。
白)「それより少し聞きてぇことがある」
シ)「なんだ」
白)「お前、こないだの戦いに間に合わなかった、と言ったよな…?
風吹きが良かったわけでもないが、それは海の上なら平等だ」
シ)「……何が言いたい」
白)「どうやって追いついた。
…いや、どうやって正面から来た。
普通追いつこうとするなら後ろから来るはずだろ」
シャンクスは口を閉ざしたまま白ひげを見つめていたがため息をつき、口を開こうとした。
時。
白)「なんだ?」
どこからか空気を裂くような音がして、船の1部が青い半球体のドームに包まれた。