第2章 出会いとスタートライン
訓練が終わり、エレベーター付近のソファに座る。
すぐそこに自動販売機っぽいやつとかニュースとか見れるモニターあるし…一次休憩にはもってこいの場所だと思う。
『ふぅ。』
そう思いながらもため息は尽きない。
なぜなら、此処は妙に堅苦しい人が多くて…空気が重くて疲れるから。
多少の堅さ?は必要だろうけどなー。
なんやかんやで、ボトルに入れた珈琲多めのカフェオレを飲みながら考えてたら、だいぶ訓練の疲れが取れた気がした。
この後何をしようかな…?
?「あ、お疲れ様ー。君もブラッドの新入生、というか新入りの人だよね?」
『ん?そう、ですけど…』
隣の方に先に座ってた人がいきなり声をかけて来た。
「私はナナ。同じくブラッドの新入りです。よろしくねー!」
『セレツェンです。よろしく…ってよく食べるねぇ』
「そうかなぁ?結構これでフツーだよ?それに、ゴッドイーターは食べるのが仕事だからさ、これも仕事の一巻みたいなもんなんですよー!でしょ?」
数秒でおでんが挟まったパンを一個食べるナナさん。…え、噛んでます?飲んでます?
嘘でしょ…その細い身体の何処に入ってるの!?
内心唖然としている私に、ナナさんはベンチに置いていた袋の中から先程彼女が食べていたものを私に差し出してきた。
「そうだ!お近づきの印に…はい、どうぞ!お母さん直伝!ナナ特性のおでんパン!すっごくおいしいよ?」
『あ、りがとう…(おでん+パン!?美味しいのか!?それとおでんって何…?)』
※アメリカから来た事もあるので極東についての知識はありません。
「おっと、そろそろ訓練の時間だからいくねー!行ってきまーす!残したら、怒るからねー?」
『おぅ…。』
まだおでんパンが入ってるらしい袋を持ってナナさんは訓練ルームへ向かった。
これから身体動かすのにあんなに食べて平気なのか…今時の若者は凄いな、と思う主人公であった。
『とりあえず一口…(ぱくり)…見た目以上にいけるわ。Amazing…(笑』
これから起こる事に多少楽しみな気持ちが出来たと、おでんパンを食べながら思った。
2章ー終ー