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ひとつの宝箱 R18

第8章 銀魂 高杉編


この船から見えるのは海…


本当に私の苗字と合っている

黒い月 でいま見上げる空も 黒月ーー


天人が嫌で乗ったのに、天人と手を組む晋助様がよく分からない


「だからさ、もーいやになってきた」

隣で話すのは40代後半のおじさんだった

顔はいかついけど笑うと面白いんだ

「おじさんは晋助様が拾ってくれたから何も言えないけど凛ちゃんが本気なら抜けることだって出来るよ」

「ほんと!?」

嬉しいばかりに船の1番前にある船のシンボルともいえる桜が滑るので落ちそうになった


「おいおい凛ちゃん気おつけなよ」

へへへと言うと

「もうそろそろ戻らないと怒られるんじゃない?」

「だね、晋助様に怒られる」

戻ろうとするとその部屋の隣から甘い声が聞こえた


「…またやってる」

晋助様は毎日のように違う女を抱いては捨てている
こんなの毎日聞いてたら頭おかしくなりそう

それに、前回の任務だって部下を駒にしようとしたし、
全然同情って言うもんがない!!


段々と腹に立ったのでまた子ちゃんの所に行く


「まーたーこー!」

「なんすカ?寝れなかったら一緒に寝るっす!」


金髪下ろしてるまた子が可愛かった

「あのね、私に、銃を教えて下さい!」
刀は晋助に取り上げられているのでもしものように銃を使いたかった

「イイっすよ!じゃー手始めにこのダーツの弓をあの的目掛けてやってみるっす」


よく狙いを定めて

パンッと音がすると

「凄いっすよ!初めてで50点のところっすか!」

「ありがとう!」

褒められたのがとても嬉しかった

「本物はいつ使うの?」

「明日っすかね」

とがやがや話していると

「晋助様!凛がダーツ50点いったんすよ!それに銃使いになるんすよ!」、


とまた子ちゃんが言えばKYのように

「こいつに剣術を銃も必要ない教えるな」

「なっ!なんで、ダメなんスカ?」

また子ちゃんが恐る恐る聞いても
「とにかくダメだ、それと凛今日は俺と寝ろ気分がいい」

と凛の手を掴むとパシッと手を振り払った
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