第7章 seven

しっかりと釘を刺したところでもう１度“デート”について考えた。


ま、東峰から教えられたってのが微妙なところだが悪くねぇな。


水族館か…いつぶりだ？片手の指全部折り曲げるくらいには余裕で行ってねぇな。


「今度の休みに誘ってみるわ」


そう言うと話を聞いていた奴らは安心したー、みたいな顔をして笑った。


「藍原モテるんだからちゃんと繋いでおかないとダメですよ！」


教え子に諭されるなんて全く俺の立場が…って、


「いま、なんつった？」


「え、だから藍原モテるんだから…って」


ピシャンッ……


俺の中に衝撃が走った。


「アイツって…モテ、るのか……？」


「はい。清水まで…とは行かないけど、」


いや、想像してなかった訳では無い。あいつ真面目だしよく笑うし明るいし人懐っこいし可愛いしモテる要素はすげーあると思う。ただ、第三者に改めて言われると説得力っつーの？衝撃がハンパねぇ。


「烏養さん…？」


「首輪でも付けておきてぇな…」


その発言にギョッと驚かれたのは言うまでもない。