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神様の悪戯

第3章 不幸少女


やはり思った通りで、泣いたらお腹が空いた。
私のお腹が物凄い音を発した。

恥ずかしい…物凄く恥ずかしい。
だけど、黒川さんが笑い飛ばしてくれたお陰で開き直れた。

「お腹空いた。」

「うん。」

「ご飯食べたい。」

「うん。」

「ケーキも食べたい。」

「食いに行こっか。」

私と黒川さんは近くのファミリーレストランに行った。

「ホントにこんな所でいいのか?」

黒川さんは店内を見回しながら言った。

「今はこういう庶民的なお店の方が落ち着くの。」

ふーん…と頷きながら、黒川さんはメニューを開いた。

「…ドリンクバーってなに?」

「ドリンク飲み放題のこと。あそこにあるでしょ?」

私はドリンクバーコーナーを指差した。

ていうかこの人、ドリンクバー知らないって本当に何者なの。

「なに?あそこから店員が持って来るの?」

「違うよ。自分で取りに行くの。」

「ふーん。変なの。」

変なのはお前だ。

と内心思いつつ、メニューを見た。

黒川さんは煙草に火を付けた。

「私ハンバーグ食べる。黒川さんは?」

「俺そのドリンクバーってやつやってみたい。」

「やってみたいって…。」

店員を呼び、注文をした。

「ハンバーグ定食とドリンクバー2つ。あと食後にチョコレートケーキとチーズケーキください。」

「かしこまりました。」

店員が去って行き、二人でドリンクバーコーナーに行った。
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