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貴女の血を【R18】

第6章 綾人について




そして、ようやく兄を見つけた。

兄に帰ろうと言うが、帰ろうとはしない。


考えればわかる。
よく出来た弟にそんなことを言われ、帰っても王になるのは弟で。
プライドが傷付かないわけがない。

だから、兄は反抗した。
唯一、弟に勝てる武術で。


兄は、僕に向かって剣を向ける。
僕も兄に剣を向けたが、勝てる気はしない。

案の定、僕は負けた。
足と手を切られて動けなくなる。
そして、兄にまた逃げられた。

兄には敵わない。

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