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貴女の血を【R18】
第4章 新しい恋
「そろそろ帰らないと、だね」
時計を見れば11時を過ぎている。
我に返った私は恥ずかしさのあまり赤面する。
ずっと抱きよせてくれていて、泣き顔も見られたし…申し訳ない…
そして、お会計も済ませて、店を出る。真っ暗な外。
「僕は那月ちゃん送ってくるね。家近いみたいだし」
そう言って健と那月は手を振る。
「じゃ、行こっか」
春陽は手を差し伸べてくれた。
寒くもないのに手を繋ぐ。
これって恋人同士がするものじゃないの?
でも、暖かい手はすごく安心出来る。
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