第1章 《第1章》 喧嘩
見慣れたアホ毛、俺くらいの背、赤いパーカーを着てうろうろする、パジャマにも着替えていない兄の姿を、僕は見た。直視した。
嘘、どうして、なんでいるの
不安と心配と恐怖に、僕の心は押しつぶされそうで。
だが、もう遅かった。ゆっくりと見向けられた彼の目は確かにこちらを見ていた。
「チョロ…松…?」
僕の名を呼ばれた。
「おそ松…兄さん…」
反応した。
僕は罵られること、蔑まれて、追い返されるのを覚悟していた。そう、全てを受け入れる____
と思っていた
突然、兄さんは、僕の肩をぎゅっと抱きしめた
チョロ松「…!?」
おそ松「ご、めん」
今更、何なのだろうか
おそ松「お前を要らないとか、しねとか思ってない。ごめん。少し興奮して思ってない事言ってしまって…ほんと、ごめん。許してもらえないかもだけど」
僕は、
「ううん、僕こそごめん」
このANSWER以外何も無かった…!