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届かない空

第9章 不安






マーレ「っ!!」



リヴァイはマーレの正面まで来て、マーレにあわせてしゃがんだ。





リヴァイ「ここは調査兵団だ。お前がこの前までいた場所じゃねぇ。」
マーレ「や・・・!」


リヴァイ「リヴァイだ。いい加減覚えやがれ。」



ガシッとマーレの頭を掴むリヴァイ。



ハンジ「ちょ!そんな事したら逆効果なんじゃ!!!」






リヴァイ「寝ろ。落ち着くまで。」


ぐしゃぐしゃとマーレの髪をかき回す。







マーレ「・・・ぁ・・。」



ぽろぽろとマーレの瞳から涙が零れ落ちる。



リヴァイ「ユリア・キールも無事だ。安心して寝ろ。」






キュッと何かに服の裾が引っ張られる感覚がして、リヴァイは下を見る。すると、マーレが裾を掴んでいた。




マーレ「・・・ごめ・・なさ・・・。」

リヴァイ「・・・クソメガネは殺しても死なねぇから安心しろ。」



ハンジ「ねぇリヴァイ、ちょっと聞き捨てならないんだけど!」







マーレ「・・・。」


マーレはそのままリヴァイに身体を預ける形で再び眠りについた。







ハンジ「・・・何で、落ち着いたの?」
リヴァイ「お前、マーレの身体見たんだろ。なら何故気付かねぇ。」
ハンジ「・・・そっか。そうだよね。そりゃ、怖くなっちゃうよね。」
エレン「・・・?どういう事ですか?」



リヴァイ「明らかに憲兵団に暴行を加えられていたのが分かる傷が多くみられた。部屋から出されずに暴行を受け続ければ、マーレが強くてもここまで衰弱する。」





リヴァイはマーレをベッドに戻し、布団をかぶせた。




リヴァイ「マーレが憲兵団に会う事は二度とないだろう。そういう処分だ。」
エレン「・・・ユリアさん、は?」


ユリア「私は、ウォール・シーナの家に荷物取りに行くときとか・・・嫌でも会っちゃうから、接触はナシって、事にしたの。」



ハンジ「・・・で、ユリア?この前の舞踏会、いろいろやってきたみたいだね?というかナイフはどこに??」

ユリア「ナイフはドレスの中にいくらでも・・・?」







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