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届かない空

第9章 不安











エレン「・・・マーレさん、まだ目覚めないんですか・・。」




リヴァイ「むしろあの状態でよく今まで眠らず、食事をとらず生きてこれたもんだ。」
ユリア「・・・マーレ、意志は誰よりも固いから。」






5日経ったが、マーレが目覚める気配がない。

現実では全てが終わっているのに、マーレだけが目覚めない。





リヴァイ「今は誰か部屋にいるのか?」
ペトラ「え?あ、ハンジ分隊長が・・・。」
リヴァイ「・・・クソメガネか。少々不安ではあるが・・まぁいいだろう。」


エレン「ユリアさん、足痛くありませんか・・?」
ユリア「ん、エレンくんが運んでくれるから助かってる。」



リヴァイ「銃弾くらい避けやがれ。」
ユリア「・・・はいはい。そーですね。」
エレン「ま、まぁまぁ・・・。」





廊下を歩いていた一行の耳に突如入って来た何かの割れる音。

その後続けざまに何かがぶつかる音が聞こえてくる。






グンタ「・・・あの部屋って、確かマーレさんが寝てる部屋・・・。」




リヴァイが容赦なく扉を開いた。




マーレ「やだ・・・っ!!来るなっ!!!」

ハンジ「落ち着いて!ね?私は君に触れたりしないから。」
マーレ「出てって!!!近づかないで!!」



マーレは布団を掴んで、窓際まで下がっていた。
手あたり次第に物を掴んでハンジに投げつけている。



ハンジ「いたっ・・・!ちょ、辞書はナシでしょ!!」
マーレ「ごめ・・・!ごめ、なさ・・・!!」


リヴァイ「・・・チッ。何しやがったクソメガネ。」
ハンジ「リヴァイ!何にもしてないよ!目を覚ましたから近づいただけで!!」




リヴァイ「・・・なるほど、な。」





リヴァイはずんずんマーレに近寄る。



マーレ「や・・・っ!!」




今度はリヴァイに物を投げ始める。





ユリア「マーレ!マーレッ!!」
リヴァイ「ユリア・キール。余計な事をするな。」
ユリア「でもっ!マーレが!!!」
リヴァイ「黙ってみてろ。」






リヴァイはマーレの投げる物を避けようともせずにマーレの元に進む。




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