• テキストサイズ

delivery start【KJ∞】

第5章 友達以上は、何て言うの



錦「ちょお、自分、それは横山くんと村上くんに失礼とちゃう?」
プリプリと口を尖らせて言う錦戸さん。その表情、ナイスですね。

「「ちょおーーーーい!」」

横「今どっくんがいっちゃん失礼やったで!?」
村「これでも上手なった方やろ!」
キラーンと八重歯が光る。

「そ、そうですよ!
横山さんも村上さんも、横山さんと村上さんじゃないと歌えないような歌い方してて、真似出来ないですよ!」

渋「…それ、良くも悪くもとれるような言い方やな」

、あれっ?

「~っ!とにかく、2人とは違うんです、わたしの音痴は…!」

丸「まぁまぁ、とにもかくにも、いっぺん歌ってみまひょ!ねっ!」

横「案外、霄ちゃんも誰も真似出来ない歌い方かもしらんやん?」

ぐっ、ちょっと根に持ってますね??




と、いうことで、半強制的に、いや、強制的に近くのカラオケ店に行くことになった。








丸「ほな、言い出しっぺの丸山隆平、トップバッターいっきまぁーーーーす!」
と、丸山さんが元気にマイクを持って立つ。

渋「霄ちゃん、曲入れぇ」

「え、いきなりですか?!」

錦「横山くんとかのあとがええんやない?」

なんでわたしはメインボーカルとも言えるこの2人に挟まれてるの…夢かな…

横「俺は歌が下手なんやない。普通なんじゃ」
ぷるんぷっるんの唇を揺らしながら拗ねたように言う。

村「遅なって歌うよりもちゃちゃっと先に歌った方が気が楽なんとちゃう?」

…た、確かに…そうかもしれない…

「じゃあ、はい…」
うーん…どれにしよう…
森翼さんのすべり台か、Riefuさんの5000マイルかな…
すべり台だと失恋してるし…

失恋

いや、なんか、今、失恋ソングは歌いたくないな…!
5000マイルにしよう!

でぇやぁ!とひとりで気合いをこめ、送信する。

安「おお!浪花ちゃん、歌うん!!」

「……歌わされる、に等しいですけど…」

渋谷さんが、じぃーっと見てくる。

「な、なんですか…」

渋「場合によっては、霄ちゃんによっては最初で最後の1回かも知らんから録音でもしとこうか思うてる」

「…したら、その今履いてるわたしがあげたダメージジーンズ、ダメージどころじゃなくしますからね…」

渋「それはやめよ」



/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp