第5章 友達以上は、何て言うの

渋「え、あ、いや、やって、カラオケ行くなったらオールとかするやろ？？しないにしてもこの時間から帰る言うても大変やし、って…」

ギクシャクとした動きになる渋谷さん。

大「すばるくん、おうちに連れ込む気やぁ～」
キャー、と安田さんに倒れ込む大倉さん。一緒になってキャーと言う安田さん、なんか嬉しそう。

渋「いや、1回、泊まりに来てんで、霄ちゃん」

！
ちょ、その、話は、だ、だめ、

村「…どういうことやねん」

このままじゃ良くない方向に誤解されると思い、急いで事情を簡単に説明する。

…

横「いやいや！あかんやろ！男の子の中に女の子1人て！！！今もそうやけど！」

「だ、だって！そういうオールで遊ぶのとかしたことなかったから楽しみにしてたんですもん！
実際楽しかったですし…！
今に至ってはわたし詐欺にあったも同然ですからね？！」
そこまで言って渋谷さんを睨む。

渋「や、言うてたら霄ちゃん、来おへんかったやろ」

「そりゃあ来ないですよ！最初は誰だって友達の友達は知らない人ですよ？！」

錦「eighterなら知ってる人やん」

「そうじゃないでしょおおおお」

んんんんー！！！ヤキモキする…！

やりとりを見て、みんなゲラゲラと笑い転げている。

笑い事じゃないんですけど！！

丸「浪花ちゃん、ほんまにすぐ真っ赤なるねえ～～～」
うひぃーと笑う。

！！やっぱり今真っ赤なの！
慌てて自分の顔を手で覆う。

大「いやぁー多分それじゃあ覆いきれないと思うでえ」
安「耳まで真っ赤やもん」
ねー、と顔を見合わせる。

うっ、

村「はぁー…一通り笑ったことやし…カラオケ行きますか！」

え、え、

「や、あの、わたし、」

ん？と村上さんが止まってくれる。

「わたし、うた、わないですけど、良いですか…？」

渋「あかん。歌わせる」

「でえぇぇぇぇ…」

大「でえぇぇぇぇwww」
もう、ちょっと黙ってて！面白がりすぎ！

「だ、だって！音痴なんですもん！」

歌うのは好きだけど、人前で歌うのはとても恥ずかしい。
音痴だと思う。きっと自分が歌えてると思ってるだけで本当はそんなことないんだ、と思う。