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delivery start【KJ∞】

第4章 お友達って、




「浪花ちゃん、ヘタクソ」

「…みんながうますぎるんじゃないかな…」

…男の子3人(吉田くんも合流した)はありえないフォームでバンバン、ストライクをとっていく。
男の子ならではの力技っていうやつかな…?

反してわたしはボーリング経験もあまりないのでガータが多い。
ときどき、ほんとに時々、ストライクが出るか出ないか…

「ま、まだ始まったばかりだから!コツがまだつかめてないだけだから!」

そう。始まったばかり。
先程、0時を越したばかり。
そろそろ中田さんも藤村くんも来るだろう。

ピロロン♪

ん?渋谷さんからだ。

『今もうボーリング楽しんでるんか?何もされとらんやろうな?』

プフッ
お父さんみたいwww

『今ボーリングしてますよ~まだ4人だけなのでバンバン投げてます!
何もされてはないですよ~始める前に壁ドンはされましたけど』初めての壁ドンはドキドキとかじゃなく、びっくりした。
驚かせるためにされたんだから当たり前だけど。

すぐに返信が来た。寝ないで大丈夫なのかな…?

『は?!壁ドン?!誰にや!』

なんでそんな驚く…
『同い年の子ですよ~座ってる時にわたしがケータイいじってて気づかなかったからびっくりさせてやろうって思ったらしいですw』

『女の子ひとりなんやからちゃんと注意しとかなあかんで!』

??
注意とは??
あ、もしかして!
『ちゃんとはぐれないようにしてますよ!』

ケータイもあるから大丈夫だけどね!

「井浦先輩!写真のどういうことですか!!!」
そこで藤村くんと中田さんも到着した。

「俺が浪花さんに壁ドンした」
ケラケラと藤村くんの様子を見て井浦くんが爆笑している。
「それを俺が撮った」
緋苅くんもお腹を抱えて笑っている。
「わたしがふたりに気付いてなくてさぁ」
エヘヘ、と笑って誤魔化す。

「エヘヘ、じゃないでしょ!」

はて?藤村くんはなぜ怒ってるのか…?





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