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delivery start【KJ∞】

第4章 お友達って、


早いことで、
もう7月。

わたしの家で変わったことというと…


「おはよ、ビスケット~エイトくーん」

ニャアー
「、おはよう、佐吉」

猫が増えたことですかね…

姉が通勤途中に猫を拾ってきました…
まだ生後2ヶ月くらいだろうとのこと。
拾った頃はノミがいたので、ノミを殺す液体を垂らし、2日ほど待って、姉とわたしで洗った。

最初からわたしは姉に「私も援助するから」と飼うことに賛成していて、母は「うさぎたちもいるから…」と少々反対気味だった。拾って1週間経つ今日ではもうすっかりメロメロだ。
父親はというと…

「さきっちゃぁーーーーんおはよおおお~♡♡」

…最初からメロメロだった。
父親はとにかく猫が好きらしい。

でもおかしな話で、お金は1銭も出してくれない。
そのくせ誰よりも佐吉にベタベタする。
佐吉のお金を出しているのは姉とわたし。
納得がいかないが何を言ってもこのバカ親父には無駄なので諦めている。
ときどきトイレ掃除をさせてはいる。
というか珍しく、佐吉のことになったら動く。
普段、「可愛がる係だからぁ」とかぬかしてるので、ぶん殴りたくはなるが。

拾った日に、渋谷さんに写真を送ってみた。

『霄ちゃん、猫になったん??』

……そんなわけないでしょう。
『むっちゃかわええなぁ…ヒナのチィよりかわええわ』

ときた。

そんなこと言ってたらヒナちゃんにどつかれるよ…






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