第11章 華の前世
『幸…の名に……恥じることないように…生き…て……』
「エリズィエラ様、ありがとうございました。」
「…。」
光となって消えゆくエリズィエラ。
サボは動きを取り戻した。
かけよって抱きしめたい衝動を抑え、見守った。
「我が名はラーラ。ここに瑠璃の命を継承する。」
「…ラーラ」
「永遠にっ!!!」
「ラーラッ!!!?」
優しい微笑みを浮かべてサボの方を向いた・・・
と思えばスッとその場に倒れた。
サボはかけよってラーラの生存を確かめる。
生きているに、決まっているのに。
「無事で、よかった。」
「……。」
リオの名を継ぐ戦士ラーラよ、
ここに自由を誓え
ここに解放を誓え
ここに強さを誓え
ここに生きることを誓え
ここに守護を誓え
ここに・・・
_幸福を誓え_